はじめに
チームビルディングの重要性
チームビルディングは、組織の成功にとって不可欠なプロセスです。個々のメンバーが共通の目標に向かって効果的に働くためには、明確なミッション、ビジョン、価値観が必要です。チームビルディングを通じて、メンバー間の信頼とコミュニケーションが強化され、より生産的なチームが形成されます。
このブログの目的と対象読者
このブログは、新しいチームを立ち上げるリーダーや、既存のチームの効率と連携を向上させたいマネージャー、チームメンバーに向けて書かれています。具体的なフレームワークとツールを提供することで、読者が自分のチームでのチームビルディングを円滑に進める手助けをします。
チームのミッション、ビジョン、バリューの定義
(https://kigyolog.com/article.php?id=65 より引用)
ミッション: 存在意義の説明
チームのミッションは、チームが存在する理由を明確に示します。ミッションは、チームの根幹を支える価値観のようなものです。
ビジョン: 目指す姿の具体的なイメージ
ビジョンは、ミッションを叶えるためにチームがあるべき具体的な姿です。
バリュー: 価値観と行動規範
バリューとは、会社や組織が「社会に対して提供する価値」のことを指します。
リーダーとメンバーの役割と合意形成のプロセス
ミッション、ビジョン、バリューはリーダーが一人で決めることも可能ですが、最終的には他のメンバーにも確認をとり合意することが重要です。全員が共有する価値観と目標は、チームの一体感を高め、効果的な協力を促進します。
Working Agreementの作成
Working Agreementとは何か
Working Agreementは、チームメンバー間の期待値を明確にし、効果的なコラボレーションを促進するための合意事項です。これには、コミュニケーション方法、作業スタイル、相互の尊重などが含まれます。
例えばマインドや、コミュニケーション方法、ドキュメント方針など
- マインド: プロジェクトに対する取り組み方や考え方
- コミュニケーション方法: どのように情報を共有し、誰とどのようにコミュニケーションを取るか
- ドキュメント方針: ドキュメントの作成、共有、保管方法
Working Agreementの作成は、チームメンバー全員の参加と合意が必要で、これによってチームの透明性と信頼が高まります。
インセプションデッキの作成
インセプションデッキとは何か
インセプションデッキは、プロジェクトの初期段階でチームメンバーが共通の理解を持つためのツールです。プロジェクトの目的、範囲、リスク、タイムラインなどを明確にします。
インセプションデッキのテンプレート
こちらのリンクで公開されているテンプレートを使用することで、効率的にインセプションデッキを作成できます。
重要な質問の選定と理由
全ての質問に関して議論するのがベストですが、時間がない場合は一部の質問に絞ることも可能です。個人的にはしばしば「やることやらないことリスト」、「夜も眠れなくなるような問題」に絞ります。これらの質問に絞るのはチームのミッション(=「われわれはなぜここにいるのか」)と合わせてWhy,Howバランスよく議論することできるからです。
(https://techplay.jp/event/653035 より引用)
チームドキュメントの整理
使用するツール
チームドキュメントの整理には、ConfluenceやNotionなどのドキュメント管理ツールが便利です。これらのツールを使用することで、情報を一元化し、メンバー間での共有とアクセスが容易になります。
READMEページの作成
チームにjoinして最初に見て欲しいものはREADMEページにまとめておくと効果的です。READMEページには、チームのミッション、ビジョン、バリュー、Working Agreementなど、新メンバーが知っておくべき基本情報を掲載します。
ドキュメントの共有
ドキュメントはみんなが見られるようにしておくことが重要です。アクセス権限の設定や共有設定を適切に行うことで、情報の透明性が高まり、チームの効率と協力が向上します。
ドキュメント関連の効率化
ミーティング議事録のテンプレート
以下のような内容のテンプレートをあらかじめ作成しておくことで、効率化および品質の担保につながります。
- 日付: ミーティングの開催日
- 参加者: ミーティングに参加したメンバー
- 会議のゴール及び論点: 議論すべき主要なトピック
- アクションアイテム: 議論から派生したタスクや責任者
- 決定事項: ミーティングでの重要な決定
脱線しますが、基本的に会議のゴール及び論点については会議前に会議の主催者が検討しておくと良いです。また会議案内には作成したミーティング議事録のURLを添付し、当日までに記入してもらったり考えておいてもらうことで効率よく進めることができます。
ドキュメントの集約
情報が散らばると、管理が追いつかなくなり、後から入ったメンバーのキャッチアップに時間がかかることがあります。ドキュメントは基本的に一箇所に集約し、必要に応じて適切にカテゴライズすると効率的です。
よくあるのが、TeamsのファイルやSharePoint、Confluenceにバラけてしまうことです。
このような状況を避けるためにも、ドキュメント管理の方針とツールの選定は初期段階で明確にしておくと良いでしょう。
おわりに
本ブログでは、チームビルディングに必要なミッション、ビジョン、バリューの設定からドキュメント管理まで幅広く解説しました。この記事がどなたかの参考になれば幸いです。
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