はじめに
AWS Cloud9 で Vite を用いた Vue 3の開発環境の構築を行ったので、その手順をまとめます。
Vite は Vue.js を開発者である Evan 氏が開発しているノーバンドルのビルドツールです。Vue.js に限らず React などでも利用できるツールで、高速に開発サーバーを構築できるとされています。詳細は公式ドキュメントをご覧ください。
環境
$ node --version
v16.14.0
$ npm --version
8.3.1
対象者
この記事は下記のような人を対象にしています。
- Cloud9 で Vite を用いて Vue 3 の環境を構築したい人
手順
node.js、npm のバージョン確認
Vue.js を使うにあたって、node.js のバージョン12.2.0以降が必要です。AWS Cloud9 はデフォルトで node.js がインストールされていますが、バージョンが条件を満たしているか確認します。
$ node --version
v16.14.0
次の手順で npm で Vite をインストールします。npm のバージョンによってインストールコマンドが異なるため、npm のバージョンを事前に確認します。
$ npm --version
8.3.1
Vite のインストール
npm で Vite をインストールします。実行が完了すると指定したプロジェクト名と同名のディレクトリが作成されます。
# npm 6.x
$ npm init vite@latest <プロジェクト名> --template vue
# npm 7+, extra double-dash is needed:
$ npm init vite@latest <プロジェクト名> -- --template vue
モジュールのインストール
プロジェクトフォルダに移動し、モジュールをインストールします。
引数のない npm install コマンド実行をすると、カレントディレクトリにある package.json に記述されている情報を元に、そこに記述されているパッケージをnode_modules (インストール先)にインストールします。
$ cd myproject
$ npm install
vite.config.js の編集
AWS Cloud9 は使用できるポートが8080、8081、8082に限定されています(AWS Cloud9統合開発環境 (IDE)で実行中のアプリケーションをプレビュー – AWS Cloud9)が、Vite はデフォルトで3000番ポートを使用します。
そのためプロジェクト直下の vite.config.js を編集しサーバーのポート設定を変更します。(Vite の設定 | Vite)
import { defineConfig } from 'vite'
import vue from '@vitejs/plugin-vue'
// https://vitejs.dev/config/
export default defineConfig({
server: {
port: 8080
},
plugins: [vue()]
})
サーバーの起動
サーバーを立ち上げます。
$ npm run dev
Preview Running Applicationから、開発サーバーを起動できていることが確認できました。

おわりに
AWS Cloud9 で Vite を用いた Vue 3の開発環境の構築手順についてまとめました。この記事がどなたかの参考になれば幸いです。
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